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第53号 シーゲル博士の主張 (前編)

2005年06月05日

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- Words for Investment -----------------------------------------------

銘柄選びの達人と星占い師を比べることはできるが、星占い師の悪口を言う
つもりはない。
(ユージン・ファーマ教授 フォーチュン誌 1998/7/6号)

- Words for Investment -----------------------------------------------


いつもご愛読頂きありがとうございます。

「シーゲル博士の株式長期投資のすすめ」という本をご存知でしょうか?
綿密な資料と分析により、株式投資が長期ではもっともリターンが高い金融商品であることを
証明した本で、株式長期投資をする人には勇気と根拠を与えてくれる名著です。

著者のジェレミー・シーゲル博士は2005年3月に新しい著書を発表しました。
「The Future for Investors」がそれで、まだ日本語訳はありませんが、内容の
ダイジェストをご紹介します。


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■ シーゲル博士の主張 - 配当の重要性
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

シーゲル博士の主張を一言で要約するならば、株式の配当に注目し、高配当株の
再投資戦略が長期投資では最も威力を発揮する
、といったところです。

1994年に発表された「シーゲル博士の株式長期投資のすすめ」では、株式は他の
金融資産(債券や現金など)に比べて最もリターンが高く、長期ではリスクも低いこと
を証明するのに大きくページを割いていました。
この本では、個別のどのような株式が長期で成功するかはあまり説明されていませんでした。
つまり間接的にインデックス・ファンドを薦めていたとも言えます。
「The Future for Investors」では、前著で書かれていなかったこと、つまり何が株式投資の
キーとなる要素で、どうすればよい株式投資ができるかを説明しています。

ひとつの驚きは、会社の成長と株式投資の成功はイコールではない、という主張で、
ハイテク株投資をローリターンであるとネガティブにとらえています。

実例として1950年に、IBMとStandard Oil of New Jersey(現在のエクソン・
モービル)のどちらに投資していた方がリターンが高かったかを検証しています。
多くの方がハイテクのIBMであろうと思われるでしょうが、実は正解は、
退屈な市況商品を扱う規制業種である石油会社のほうです。

シーゲル博士の研究結果によると、エクソン・モービル(NYSE: XOM) は、年率で0.6%ほど
IBMのリターンを上回り、この53年間で見ると32%もIBMよりリターンが高かったそうです。
もちろん会社としての成長率を見ると、IBMのほうが、売上げ成長、利益成長、共に
エクソン・モービルを上回っています。
違いは配当利回りで、当時IBMは配当利回りが2%、一方、エクソン・モービルは5%でした。
エクソン・モービルの高い配当利率と低いバリュエーション(PERが低いこと)は、
配当再投資でも安く株式を購入でき、この繰り返しが利益成長の違いを埋め合わせて
余りあるリターンを株主に与えてきた、ということです。

また、この配当利回りの重要性は、個別株式での例だけでなく、インデックス投資でも
証明されています。
S&P500のうちの、配当利回りの高い上位100社をピックアップした場合、これは
年率でS&P500インデックスを年率で3%上回るリターンをあげています。
また反対に、配当利回りの低い方の100社を5%上回っています。
また、リスク(株価の変動の大きさ)を見た場合でも、配当利回りが高い100社は
インデックスより本の少しだけ変動が大きいが、配当利回りが低い100社は
最もリスクが高いとあります。

このようにシーゲル博士はハイテク株は、株式のリターンとしてはあまり貢献できない
と結論づけています。ハイテクで恩恵を被るのは、創業者・ベンチャーキャピタリスト・
投資銀行、それに安価により高い性能の製品を購入できる消費者、であると主張しています。

株式投資ではハイテクを避け、配当利回りが高く、株価が安価で、堅実に利益を
出している成熟産業の方が長期ではより高いリターンが期待できる
ということです。

実体経済(利益成長率)とマネー経済(株式投資のトータルリターン)は別物であり、
これを混同することは多くの投資家やメディアが陥っている罠
ということです。

なかなか鋭い指摘です。


 
 

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